2016年6月1日水曜日

マレーシア政府系ファンド1MDB巨額汚職捜査進まず、政治圧力の影響で

マレーシア政府系ファンド1MDB巨額汚職捜査進まず、政治圧力の影響で


マレーシアの巨額汚職事件「1MDB」はアメリカFBIをはじめとした各国の捜査機関の捜査が始まっていますが、肝心のマレーシア国内では政治圧力で捜査が進んでいないそうです。


1MDB不正疑惑FBIが捜査開始するもマレーシア当局は擁護 アブダビとの取引に不正と結論付けるのは時期尚早

疑惑の中心にいるのが現職の首相ですので政治圧力はあるのは当然ですが、捜査が全くすすんでいないとはすごい状況ですね。





THE WALL STREET JOURNAL より

マレーシア1MDB汚職捜査進まず、政治圧力で

公務秘密法を盾に証拠が開示されず

 マレーシアの政府系ファンド「1MDB」を巡る汚職疑惑の捜査は、政治圧力や透明性の欠如でほとんど進展していない。関係書類や関係者への取材で明らかになった。
 捜査の要になりそうな証拠が入手できない状況に置かれたり、無視されたりしているほか、重要な糸口になりそうな情報も調査されていない。また、一連の疑惑の重要人物とみられているナジブ首相自身が捜査当局による事情聴取を受けていない。




 1MDBで何が行われていたかを巡り、徹底的な真相究明を約束したことで、ナジブ首相は国民からの批判をかわした。だが今、マレーシア以外の6カ国が1MDBを巡る汚職疑惑を捜査していることもあり、国内ではさらなる透明性を求める声が強まっている。
 ナジブ首相は2015年3月に1MDBを巡る独立した捜査を約束した。首相は会計検査院に1MDBの財務活動に関する報告をまとめるよう指示。同院の調査結果は公開されるのが通例だ。首相はまた、その報告書を議会会計委員会の検査にかけることも命じた。

 だが、3月にまとめられた会計検査院の報告書は公務秘密法により機密扱いされ、非公開となっている。野党議員で会計委員会のメンバーでもあるトニー・プア氏は今月、文書の中で、「70億ドル(約7700億円)におよぶ1MDBの資産と海外での金融取引の内容が確認もしくは追跡できないことを会計検査院は明確に特定した」と述べた。
 ところが、会計委員会が4月に公開した1MDBに関する報告書には、70億ドルという推定金額が明記されておらず、単に使途不明金があるとだけ記載されてあった。
 ナジブ首相の与党・統一マレー国民組織(UMNO)の重鎮、ラザレイ・ハムザ氏は「この問題は公益に対する重要性が高いため、会計検査院の報告を公務上の機密にする口実は何であれあってはならない」と述べた。

 会計委員会で委員長を務める与党のハサン・アリフィン議員は、ナジブ首相が以前は1MDBの顧問委員会の会長であったほか、現在もマレーシアの財務相を兼ねているため、1MDBの活動を監督することができる究極的な立場にあったにもかかわらず、ナジブ首相を証言に召喚することはしなかった。プア氏や与党の現旧委員2人によると、委員会メンバーはアリフィン氏に繰り返しナジブ首相を証言に呼ぶよう求めたという。

 会計検査院はコメントの求めに応じなかった。
 マレーシアのジャーナリストが首相はなぜ証人として召喚されなかったのか尋ねると、ハサン氏は「生活費を稼がねば」と答えた。ハサン氏は後にこの発言は冗談だと言った。ハサン氏にこの記事のためにコメントを求めたが、応じなかった。

 ハサン氏はまた、会計委員会に対し、中央銀行幹部から送られてきた証拠について、情報を提示しなかった。これは4月6日付で同氏宛てに送られた書簡で、そこにはナジブ首相に親しい人物が所有するオフショア(海外)企業に1MDBの10億ドルが送金されていたことが示されていた。プア氏と委員会の現職メンバーの話で分かった。プア氏らによると、ハサン氏は委員会にこの書簡の内容を開示したことは一度もなかった。WSJはこの書簡の写しを確認した。

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